風鈴まつり

涼やかなで上品な風鈴の音に、しばし熱暑を忘れる

おふさ観音では、毎年の夏、2ヶ月間にわたり「風鈴まつり」を開催いたします。
境内には2,500を超える風鈴が吊り下げられ、それらが夏風に揺られて、涼やかな音色を一斉に奏でる様子は、まさに圧巻。味わった人にしか分からない感動があります。

また、日本各地から集められた風鈴の展示会や即売会、幻想的な風景が魅力の「夜まつり」などが行われます。

2003年から始めたこの催しは、おかげさまで、今や大和の夏の風物詩として知られるようになり、各地からたくさんの方々が訪れます。

境内に響き渡る風鈴の音が、皆様の厄を払い、心地良い涼を運んでくれることでしょう。

風鈴まつりの由来

その昔、おふさ観音の地元では、夏に厄払いのお参りをするという風習がありました。
冷蔵庫やエアコンのなかった当時は、夏になると食あたりを起こしたり、暑さで体力が落ちて病気になったりすることが多かったようです。
おふさ観音は、もともと身体の健康を授けるお寺ですから、無事に夏を乗り切れるようにと厄払いをされたのでした。

その流れから今日も、毎年、夏になると多くの方がご祈祷やお参りに来られます。
そこで、せっかくだから皆様に夏を心地良く感じていただける方法はないかと考え、夏の風物詩である風鈴に思い至りました。

風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で、寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものです。風に揺られて鳴る音で、魔除けになるとされました。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだそうです。

このような言われからも、風鈴はお寺の行事にふさわしいものだと考え、境内いっぱいに風鈴を吊り下げたのが「風鈴まつり」の始まりです。

また、風鈴まつりを通して、先人たちの知恵の素晴らしさを伝えたいという想いもあります。
風鈴や浴衣、すだれなどによって、夏の暑さをただつらいものとせず、楽しんで乗り切ろうという発想には、現代人にはない心の豊かさが感じられます。それは今の私たちにこそ、必要なものだと思うのです。

風鈴まつりに関するご案内

■開催期間

・7月1日~ 8月31日
※雨天・荒天時も、お寺は開放しております。

■入場時間

・午前7時~午後4時半(開門は午後5時まで)

■入場料

・無料(本堂内は、拝観料300円を頂いております)

■イベント

【 日本各地の風鈴展示会 】

沖縄の「琉球ガラス」で作った風鈴や、風鈴と竹細工を組み合わせた「別府風鈴」、京都の「清水焼風鈴」など、全国各地の特徴ある風鈴を展示しています。各地の文化・伝統が息づく品々を、ぜひご覧ください。

・日時:期間中(不定休) 午前10時~午後4時
・場所:茶房 おふさ

【 日本各地の風鈴即売会 】

風鈴即売会では、奈良風鈴(奈良)、小田原風鈴(神奈川)、南部風鈴(岩手)など、全国から約90種類もの風鈴を集めました。

・日時:期間中毎日 午前9時~午後4時
・場所:寺務所前

【 寺宝特別公開 】

天才人形師・安本亀八作「生き人形」など、当寺が所蔵する寺宝の数々を特別公開いたします。

・日時:期間中毎日
・場所:本堂内
・拝観料:300円

詳しくは、本サイトの「期間限定イベント」をご覧ください。

【 夜まつり 】

ランプのあかりで、風鈴が幻想的に浮かび上がる光景をお楽しみいただけます。また、門前で露店も多数にぎわいます。

・日時:7月17日 午後6時~午後9時
・場所:寺務所前

★午後7時より、本堂前で、夏の厄払い・病封じのお加持を無料で受けていただけます。

【 「茶房 おふさ」夏期限定メニュー 】

「茶房おふさ」では、夏期限定メニューとして、フワフワのかき氷をご提供しております。昔ながらの作り方にこだわった、熱い夏にぴったりの一品!ぜひご賞味ください。

・日時:期間中(不定休) 午前10時~午後4時
・価格 500円~700円