本堂の拝観

通常の拝観

■数々の仏様を拝み、堂内を巡る

おふさ観音の本堂は、明治初期に建築された歴史を感じるたたずまい。ご本尊様である十一面観音様をはじめ、不動明王像、千手観音像、阿弥陀如来像、役行者像などがおまつりされています。

本堂は、ご本尊様を安置する、お寺にとって最も厳粛で重要な場所です。

回廊式の本堂を、仏様を拝みながら、心静かにお回りください。

■ご本尊・十一面観音様について

おふさ観音のご本尊は、「十一面観音」といい、11の顔で四方を常に見つめておられます。苦しむ人々を見落とすことなく救済してくださる、観音菩薩様のお徳を、姿形で表されたものです。

観音様には、十一面観音様の他にも千手観音や如意輪観音などがありますが、いずれも、観音様の様々なお力を、姿を変えて表現されたものです。これらを「変化観音」といわれます。

当寺のご本尊の十一面観音菩薩は、かつて京都比叡山北谷の観音院ご本尊であったのを、慶安3年(1650年)4月にご遷座されたものです。

期間限定イベント

■秘仏御開帳

当寺がご本尊としている十一面観音様は、普段は厨子(ずし)の中に秘仏としてご安置しており、その身代わりに「お前立ち」と呼ばれる、大きな十一面観音像をおまつりしています。

「秘仏御開帳」では、秘仏であるご本尊様を、参拝者の方々に特別公開いたします。

・日程:毎年 4月17日・4月18日

■秘仏・寺宝公開

おふさ観音で保有している秘仏・寺宝を、期間限定で公開しております。公開時期など詳しい情報は、「おふさ観音からのお知らせ」をご確認ください。

【 生き人形 】

幕末から明治にかけて作られ、徹底的に本物に似せた人形「生き人形」。近年、芸術品としての価値が再評価されています。

その中でも特に天才人形師として名高く、「人形ハ、ヤスモトカメハチ」とまで言われた、初代安本亀八作の「飯田喜八郎像」を当寺にて所蔵しております。

亀八の作品で完全な形で現存する物は日本に数点のみ。そのうちの大変貴重な一点です。よく見ると、皮膚に静脈が浮き出ているのが分かるほど、精緻に作りこまれています。

飯田喜八郎氏は、明治の地元の名士で、おふさ観音の発展のために大変ご尽力下さった方と伝えられております。

【 役行者像 】

通称・役行者(えんのぎょうじゃ)と呼ばれる役小角(えんのおづの)は、飛鳥から奈良時代にかけて活躍した呪術者で、修験道の開祖とされています。

【 百万遍の数珠 】

この世の罪やけがれをはらい、極楽浄土へ行けるように、何十人もが輪になって、お経を唱えながら数珠を繰るという法要があります。

おふさ観音では、戦前まで行われており、その巨大な数珠が現代にまで伝わっております。

拝観料について

■拝観料

300円(通常の拝観時も、イベント開催時も、拝観料は同じです)
また、20名様以上でご拝観の場合は、団体割引(1割引)をさせていただきます。

■拝観時間

午前9時~午後4時